恋のデザインは色鮮やかに。
胸が高鳴る仕事部屋。
久しぶりに大学の食堂で沙織と一緒にお昼を食べる。


「よかったねー!内定もらえたんだ!

でも、琴乃がデザイン系の会社なんて結構意外かも」


就職先が決まったことを、経緯は黙ったままで沙織に報告すると、自分のことのように喜んでくれた。


「デザインっていっても、私は裏方の作業というか…
雑用というか…

そんな仕事ばっかり。
今は、部屋の片付けとかね。」


「え、部屋の片付け?」


沙織が、それ何の仕事?と聞き返してくるのも無理はない。


私だって日々その疑問を持ちながら、会社に行っているんだから。
< 49 / 250 >

この作品をシェア

pagetop