恋のデザインは色鮮やかに。
隣ではナルが文句を言いながらも、パラパラと依頼書に目を通している。


え…?


俺は目を疑った。


その読み方が一般人とは、かけ離れていたからだ。


本当に読んでいるのだろうか?
そう疑問に思うほど、次から次にめくっていく。
1枚にかける時間はおよそ5秒。


何者だよこいつ…。


そしてあっという間に最後の1枚から目を離し、依頼書を整えている。


「じゃあ、1つ目の依頼書からいきますよ」


「あ、あぁ」


自分で提案しておいてなんだが、まさか本当にやるとは思わなかった。
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