恋のデザインは色鮮やかに。
描いてしまったのはナルと三木が微笑みあっているイラスト。


あー、気持ち悪い。


三木がナルにちょっかいを出しているという現実は、俺にとってそれほどまでに大きなことだったらしい。


その場面を脳から消去するように、小さくなった紙をゴミ箱に捨てた。



気持ち悪さを携えるほど、なかなかのクオリティーのイラストを描き上げたということは、たぶんそれなりに時間が経っているはず。


01:50


もう夜中だ。


あれ?


机の上にはナルの荷物がある。
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