茜空にあなたとあたし
この自然な感じの帰り道…


一緒に帰ってない?私達。


「碧くんちもこっちなの?」

「え?俺んちは…あっち」


逆方向⁈


「え?ごめん…あたし、気付かなくて」

「大丈夫」


もしかして、あたしのこと送ってくれてる?


「朔の家に行く用があって。家近いんだよね?」


なーんだ…

「朔の家はあたしの家の隣なの。幼稚園の頃からずっと一緒…高校まで一緒でクラスまで一緒なんて、腐れ縁過ぎるでしょ?」


笑うあたし。


「うん…」


碧くんの横顔、茜色に染まってる。


綺麗な横顔だ…








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