茜空にあなたとあたし
朔とあたしの恋愛経験の少なさがどう関係あるのかわからないまま…
あたしはクスクス笑う風南の長いまつ毛と並びのいい歯と大人っぽい仕草を首を傾げて見ていた。
あれから2ヶ月が過ぎ、6月も終わりにさしかかり、毎日が蒸し暑い。
朔が机の上に座ってカッターシャツのボタンもとめずにはだけたまま…
だらしないなぁ、もう。
呆れながら見ていると、碧くんの後ろを女の子が通ってぶつかった。
「あ、ごめん」
女の子が謝ると碧くんが、
「ううん」
と少し恥ずかしそうに返す。
イラッ
朔を通じてしか話せない、ほとんど見てるだけ…
不毛過ぎる。
「風南、あたし…陸上部のマネージャーに、なるっ!」
宣言すると風南は、
「なんで?」
キョトンとした顔で見てきた。
「だってぇ…陸上に興味がぁ」
「ないでしょ?」
そう。私、運動には無縁です。
「碧くんが…す、好きなの」
風南の耳元でこっそり言っただけで顔が真っ赤になるのを感じる…
「美雨、顔真っ赤!」
風南はあたしを愛おしそうな瞳で見て優しく頬に手を当てた。
「そうだったんだね、うん。いいじゃん、いいじゃん。春岡ってすごい優しそうだし」
片思いしてる身分でありながら、まるで彼氏を褒められたかのように嬉しい、馬鹿なあたし。
あたしはクスクス笑う風南の長いまつ毛と並びのいい歯と大人っぽい仕草を首を傾げて見ていた。
あれから2ヶ月が過ぎ、6月も終わりにさしかかり、毎日が蒸し暑い。
朔が机の上に座ってカッターシャツのボタンもとめずにはだけたまま…
だらしないなぁ、もう。
呆れながら見ていると、碧くんの後ろを女の子が通ってぶつかった。
「あ、ごめん」
女の子が謝ると碧くんが、
「ううん」
と少し恥ずかしそうに返す。
イラッ
朔を通じてしか話せない、ほとんど見てるだけ…
不毛過ぎる。
「風南、あたし…陸上部のマネージャーに、なるっ!」
宣言すると風南は、
「なんで?」
キョトンとした顔で見てきた。
「だってぇ…陸上に興味がぁ」
「ないでしょ?」
そう。私、運動には無縁です。
「碧くんが…す、好きなの」
風南の耳元でこっそり言っただけで顔が真っ赤になるのを感じる…
「美雨、顔真っ赤!」
風南はあたしを愛おしそうな瞳で見て優しく頬に手を当てた。
「そうだったんだね、うん。いいじゃん、いいじゃん。春岡ってすごい優しそうだし」
片思いしてる身分でありながら、まるで彼氏を褒められたかのように嬉しい、馬鹿なあたし。