きっと君を探すから〜kiyoto〜
別れ
「急性心筋梗塞」
祖母ちゃんの病状を医師はそう告げたらしい。
救急隊の処置で、脈を取り戻したが意識は回復せずに丸一日が経過した。
俺は祖母の家の縁側で1人
考え込んでいた。
人は死ぬために産まれてくるのだろうか…?
なぜ
命に永遠がないのか
それは
考えたって決して答えの出るものではないけれど…
祖母ちゃんのように
突然の病に襲われてしまう人もいれば…
春菜先生のように
自らその命を経ってしまう者もいるなかで
人は何を目指し
何処に向かうために
今を生きているのだろうか?
「春菜先生のことが…好きなんです」
どしゃぶりの中
彼女の家へと押しかけた。
ずぶ濡れの俺を
彼女は仕方なく部屋の中へと招きいれてくれた。