きっと君を探すから〜kiyoto〜
でも、鈴はすぐに清人を許してくれる。
「本当に、きよちゃんは仕方のない人。」
笑いながら、おしおきだと清人の手のこうに、優しく、ふれるようなシッペをする。
「なあなあ、明日は鈴も一緒にカブトムシを採りに行こう?」
「駄目よ?お昼まではお勉強をしないとお母さんに怒られちゃうもの」
「お前の母ちゃんは厳しいよなー」
肩を落とす清人に鈴は言う。
「今ね、お父さんが私達のためにステキなものを作ってくれているのよ。
完成したらすぐに、きよちゃんに見せてあげるから」
「ステキなものってなんだよ?
食い物か?」
「ハズレ。完成するまでは秘密だよ」
また明日。
そんな約束をしながら鈴は帰っていく。