きっと君を探すから〜kiyoto〜


分かっているからこそ

泣いて鈴を困らせたりなんかできない…


それなのに


気持ちと裏腹に零れていく涙…


清人はその額を鈴の額にそっと重ねると


「大人になったら…きっと鈴を探しに行くから‼


だから待っていて…」



祈るように


願うように


誓うように



囁いた。


それに答えるように

鈴の頬にも幾筋の涙が流れていく





「きよちゃんのことずっと待ってる


大人になっても

きよちゃんを信じて待ってるから

だから必ず私を見つけて」


額を重ねて

小指を絡めて誓いの約束をした。





必ずもう一度












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