きっと君を探すから〜kiyoto〜


「きよちゃんっ‼‼」

鈴の声がハッキリと、聞こえて

清人も思い切り走り

ようやく、鈴の乗る車の荷台へと辿りついた。




そしてズボンのポケットから秘密基地の鍵を取り出し見せる。



「俺たちの秘密基地は俺が守っておく。

扉も俺が作る。

この鍵を使えるように…は難しいけど

それでも…


俺はあの秘密基地で

いつでも鈴が帰っこれるように

頑張るから…

だから

お前もこの鍵は棄てずに持っていろ‼」



「…うん。」

「約束だ‼

20歳の誕生日を迎えたら

必ず探しに行く‼

約束だからなっ‼」


「うん…

必ず私を探しに来てね…?」


「信じて待っていろ!」


真っ直ぐに

鈴を見つめた。




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