きっと君を探すから〜kiyoto〜
さよなら清人
鈴は家庭の事情で
あの町を去り
東京へ…?
思わず俺は部屋の窓の外に目をやった。
東京は俺が住んでいる街だ…
もし、今も尚、鈴がこの街にいるのなら…
っていってもこの街は人が多い
そう簡単に1人の人間を探せるわけがないんだ。
鈴は本当にあの後ずっと
清人の事を待っていたのだろうか…
待っていたとしたなら…
いや、待つわけない。
婆さんになってるはずだ。
きっと結婚もしてるし孫だっているだろう…。
それに、なんらかの形で清人がその後亡くなったのを知っているかもしれないし…。