きっと君を探すから〜kiyoto〜



そして、写真を見ているとちらほら見かけた事のある顔があり、あの街へ行っていた事を昨日のことのように思い出してくる。


そして一枚の写真を見てその手を止めた。


そこにはどこかで見たような見覚えのあるお年寄りの姿があったのだ。


「どうした?」

つられて父さんも写真に目を向けたので「このおじいさん、見覚えがあるんだけど…どこで会ったのかわからないんだ」

そう言った俺に父さんはすぐに笑った。


「ああ、この人はうちの会社の社長で、死んだ親父の友達だった人だよ。

まあ、今は息子さんに引き継いで、引退したけどな

親父の葬式で顔を見たんじゃないか?」と答えた。




祖父ちゃんの友達…?

葬式で会ったと言われればそうかもしれないけれど

なんかもっと

違うような

なんとも言えない気分だ。



「父さん、この人の名前、知ってるの?」




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