きっと君を探すから〜kiyoto〜
「祖母ちゃん…この荷物どうしたんだよ?」
8畳ほどありそうな天井裏は、隙間なく沢山の段ボールで埋め尽くされていて、この中から一冊のアルバムを探すのは至難の技である。
しかも埃もひどく、目がすぐに痒くなる。
「これはみーんな、あんたの祖父さんのガラクタの集まりだよ。」
祖母ちゃんの旦那でもあるんだけどな。
「捨てないの?」
「見ての通り、腰も曲がったばーちゃんにここを整理できるわけだいだろ…?
若くて力のある男でもいない限り…」
そう言って、また俺を見る。
「分かったよ…
ここに来たのはボランティア掃除をするためじゃないけど
やってあげるよ。」
肩を落とした俺に祖母ちゃんはお礼を言うと、下に下りて行ってしまった。