きっと君を探すから〜kiyoto〜
だけどそんなある日、また偶然の出会いが待っていた。
大学のサークルの友人宅からの帰り道
駅に向かう公園の横を通りかかった時
暗闇の公園の中から、女性の泣き声が聞こえて思わず、公園の中を覗き込んだ。
すると、公園の砂場の片隅でしゃがみ込み
泣いている彼女を見つけてしまった。
「山本…春菜先生?」
近付き、恐る恐る声をかけると、彼女は驚いたように顔をあげて、俺を見て直ぐに手で涙を拭うと
ころっと笑いかけてきた。
「潮田君じゃない。どうしたの?こんなところで…?」
どう見てもその台詞はそっくりそのまま俺の言いたい言葉だったけど
なんとなく聞き辛くて
「見かけてしまって…」と苦笑いを返した。