俺たちの妹・2
「………………その言われた言葉は、その人が一緒に居た時の事なのかな?」

「分からない。でも、○○くんと一緒に喋っているとかいうのは言ってた。
新しいお友達が出来ることは良いことだし、私のせいでそのお友達との時間が減るのは嫌なの……」

「………………でも、あんな事言われてるんだろ?葵の友達はそんなやつなのか?」

俺の問いかけに大きく首を振ったみぃ。

でもどこか不安そう……


「葵と話をしてみるべきだと俺は思うよ」

俺の言葉にみぃの顔が強張った……

マイナス思考が頭の中を駆け巡っているんだろうな……

いらない心配しなくていいのに……

「………………私が我慢すればいい事だから」

話したくないって事か……。

「でもその我慢のせいで体調崩してるだろ?みぃの体には良くない事なんだよ。」

「………………」

俺の言葉を聞いて、みぃの目には涙が溜まっていた。


「………………やっぱり葵には元気な女の子の方がいいよね」

みぃがポツリと呟いた。
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