俺たちの妹・2
「……………へぇ。
一応医者希望なんだ……」

立ち上がろうとした瞬間後ろから声が聞こえた。


「っっ‼︎‼︎ 葵くん」

「体調崩してばっかりのみぃには、ちゃんと主治医がいるから、君には診てもらう事はないと思うけどね」

「それは…………その勢い余って」

「勢い余ったらそんな事言えるんだ。
俺ドン引き……」

「ちょっと、楓まで何言ってるのよ」

「何も言い返さないみぃちゃんに向かって結構な暴言吐いてたよね」

「貴方、誰よ」

「……俺?俺は葵とみぃちゃんの友達」


「え?」

悠斗くんの言葉に驚いた彼女。

「だから、葵とみぃちゃんの友達。
俺の友達の事、随分貶してくれてたよね」

「そ…それは……」

「それも勢い余ってって言っちゃうの?
勢い余ったら、なんでも口走っていいんだ……」


「それと、俺の大事な彼女、傷つけないでくれる?
俺の事どれだけ知ってるか知らないけどさ、みぃと俺の付き合いは、生まれた時から始まってたんだよ。
たかが、大学の学部が一緒だからって、偉そうな口、聞かないで欲しいな」



みんな結構言うんだな……

それか、彼女に対しての怒りの方が強かったのか……




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