俺たちの妹・2
「それに、今日貴方が暴言を吐いた相手は、ほんとにみぃだったのかな?」

葵の顔がどんどん意地悪く見える。


「え?どういう……」




とうとう私の出番ね。


「酷い事言われてるって分かったら、こんな事、みぃにさせる訳ないでしょ」

そう言いながら顔を上げた。


「…………貴方だれ?」


私の顔を見て、ぽかんと口を開けた彼女。

「私は、みぃと葵の幼なじみ。悠斗くんとも友達よ。
私の親友に随分と酷い事を言ってくれてたのね」

「私はそんな酷い事言った覚えはないわ………」

いきなりとぼけ始めた。

「貴方、バカなの?
私がみぃに変装して、暴言を吐かれ続けていたのに、黙って聞いていたのはどういう意味かわからないの?」


「…………まさか」

「そう、とぼけたって無駄よ。ちゃんと録音してあるから」


「どうしてそんなことまでするのよ。
あんな病弱女の為にっ‼︎‼︎」


所謂逆ギレ……


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