俺たちの妹・2
「そんなの、大切な親友だからに決まってるでしょ」

「あんな病弱女が親友だなんて、信じられないわ。貴方にどんなメリットがあるのよ」

「メリットがあるないなんて考えた事がないわよ。お互い大切に思ってる存在。
それで十分でしょう。
貴方、親友なんて今までいた事ないでしょ。だから、親友の良さがわからないのよ。可哀想な人ね」


私の言葉にカチンときたのか、形相が一気に変わった。

「っっ‼︎ うるさいわね。いないからってなによっっ‼︎ 」

あ〜……地雷踏んじゃったみたい……



「ほんとにいなかったんだ……」


私の言葉に、他の3人も哀れな目で彼女を見ていた。


「親友を作るのにメリットなんて考えてるから、今までできなかったんだろうな……」


楓くんの言葉がずっしりと心に響いた。

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