俺たちの妹・2
ベッドにぐったりともたれるみぃ。

「ハァ、ハァ……」

少し呼吸が荒いけど、落ち着いたみたい……

でも今は声は掛けない方が良さそうかな……




「……………葵」

そう思った矢先、みぃに呼ばれた。

「ん?どした?」

「……………ご、めんね」

どうして謝ってる?

「俺は何もしてないよ。それより今は何も考えず眠った方がいいよ。」


みぃは俺の言葉を聞いて、安心したのか眠ってしまった。


「やっぱり葵くんはみぃちゃんの精神安定剤なのね。私達が声をかけてもなかなか安心することはないのに、葵くんの言葉で安心して眠ってくれたから、良かった……」

「入院してから、あまり眠れてなかったんですか?」

「疲れて眠っちゃう事はあったけど、きっと一人になるのが怖いのね……
一度病室を出て、また顔を出すと起きてる事が多かったわ」

「それもストレスが原因ですか?」

「私は詳しくは分からないけど……一人の時間が怖いみたい」


一人の時に散々嫌味言われてたもんな…
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