俺たちの妹・2
「立つの無理?」

コクン………

「抱き上げるよ?」

みぃの答えを待たないまま、俺はみぃを抱き上げた。



ざわっ


俺たちの行動を見て、カフェが一瞬ざわついた。


高校から知っているやつらは、懐かしい光景を見る様な視線、初めての人達は驚いた視線で俺とみぃを見ていた。



みぃを抱き上げる事は俺の中では日常茶飯事だからな……


抱き上げながら、会計を済ませ駐車場へ向かう。




俺は、18歳になってすぐ、免許を取りに行った。


みぃの事を自分で病院に運べないのが凄くもどかしかったから、免許さえ取れれば、そんな想いはしなくて済むし、俺にとっては重要な事だった。

だから、大学へは近い距離だけど、車で通っている。

みぃも一緒だしちょっとしたドライブデートを楽しんでいた。



「すぐに着くから、寝てていいよ」

俺の言葉に安心したのか、車に乗り込むと寝てしまった。

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