俺たちの妹・2
「熱なくて良かった……」

みぃの言葉はホッとしていた。


「みぃ良かったな」


「……………うん」

少し戸惑いながら答えるみぃ。


「みぃ?大学で嫌な事あったんだよな……」

俺の言葉にビクッと肩を揺らした。


「大丈夫だよ。もう嫌な事されないから。俺がちゃんと話し合ったから」

「っっ‼︎ 葵が?」

「うん。本当は俺が話し合わないといけなかったんだよ。みぃに嫌な思いさせてごめんな。俺、全然知らなくて」

「知らなくて良かったのに……
葵?私から離れたかったらそうしてくれていいよ」

みぃからは聞きたくなかった言葉。

「みぃ?俺からは離れないよ。みぃと一緒に居たいって気持ちは変わらないしね」

「どうして?こんな病弱女、迷惑しかかけてないよ」

「っっ‼︎ みぃ、自分でそんな事言わないの。みぃが好きでそんな身体になったなんて思ってないし、頑張ってるみぃも知ってるよ。だから……自分を貶す様な言葉なんて言っちゃダメだよ……」



みぃが自分を貶すなんて事、今まであまりなかったのに、彼女の言葉が心に残ってるのか、みぃが自分で自分を貶している………
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