俺たちの妹・2
「……………女の人」

まさかの言葉だった。

「どんな女の人?」

「……………髪が長い人」


今まで大丈夫だったのに、突然どうして……?


「そっか。分かった。とりあえず今は少し休んだ方がいいよ」

そう言って、美晴をベッドに寝かせた。


「ひな兄……」

俺の服をキュッと握った美晴。

「ん?どした?」

「……………眠るまでそばにいて」

不安そうに瞳を揺らす美晴。


「大丈夫、側にいるよ。美晴は一人じゃないから安心して………」


「ありがと……………」


そう言って、目を閉じた美晴。


不安な事を我慢せず伝えてくれる様になった事は嬉しい。

でもそれよりも、美晴の突然の女の人が苦手になった原因突き止めないとな……
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