俺たちの妹・2
ガチャ…

「っっ‼︎ 桜?どうした?辛い?」

戻ってきた司の手にはお盆があった。

「……………司が、もう面倒くさくなったのかと思って」

私の言葉を聞いて驚いた顔をした司。

「面倒くさくなんてならないよ……
寂しかったの?」

コクン……

「これ、作ってたんだ。食べれるだけでいいから食べてごらん?」

そう言って差し出されたのは、卵粥。


「少しでもいい?」

「もちろん。無理にならない程度にね」

パク……


口に含むととても美味しかった。

「……………美味しい」

「それは良かった。食べれるだけでいいよ。その後に痛み止め飲もう?」

「うん。司、ありがとう」

「桜の口にあって良かったよ」

司の優しい笑顔が見れて、少し元気になれた気がした………



だけど、やっぱり気がしただけで………

痛いのには変わりなかった……

「桜?薬飲もうか」

手が止まった私を見兼ねてさ、司が声をかけてくれた。

「うん」

司から手渡された薬飲み、湯たんぽを抱えて横になる。
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