俺たちの妹・2
桜の家に着いて、合鍵で家に入る。

リビングに行くと、ソファーで蹲る桜がいた。

俺が声をかけると、驚いていた。

ソファーでいても、身体は休まらないのに……


俺は抱き上げて、ベットまで運んだ。

何かして欲しい事を聞けば、湯たんぽという言葉……


湯たんぽ?

もう暑くなってるのに?


そう思いながら、湯たんぽのありそうな場所を探す。

毎月使ってるからか、場所はすぐに分かった。


こんな事をしながらも色々考えていると、冷えは良くないと、みぃを診断した婦人科の先生に言われた事を思い出した。


そうか、お腹や腰を温めるのか……



季節外れの言葉に納得しながら、寝室へ戻った。

そこには、小さく蹲る桜がいて、ほんと辛そうだ……


代わってやりたい……

自然とそう思っていた。

どんな事があっても代われないんだけどな……
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