俺たちの妹・2
ランチタイム

美晴side…

この前初めて過呼吸っていうのを経験した………


発作とはまた違う苦しさで……

息を吸いたいのに吸えなくて………


どうしたらいいのか分からなくて、パニックになった……


でも、ひな兄にどうすればいいのかを教えてもらって、少しだけ安心出来た。



それからは、大学にまた通える様になった。

でも………


一人で居ることが怖くなってしまった………


以前までは平気だったのに………

何だか悲しい……


一度一人でカフェに行こうとしたら、悠斗くんに止められた。

また何かあるといけないからって……


私ってやっぱり皆んなに迷惑をかける存在だな……



講義が終わってそんな事を考えていたら

「みぃちゃん?」

悠斗くんに声をかけれた。

「あ、悠斗くん……」

「どうしたの?」

「……………うん、ちょっと考え事」

「そっか………最近葵とゆっくり会えてる?」

悠斗くんの言葉に思い返してみる。


「そう言えば学校では会ってるけど、ゆっくりは会えてないかな……忙しいみたいだし……」


「そっか……何か悩みとかあったら俺でよければ聞くからね」

悠斗くんの優しい気遣いが嬉しい。

「ありがとう。私も悠斗くんの悩みいつでも聞くよ?」

私の言葉に驚いた顔をした悠斗くんは直ぐににっこり笑って、

「じゃぁ、お互い様だね」

「そうだね」

2人で笑いあった。
< 171 / 612 >

この作品をシェア

pagetop