俺たちの妹・2
今日、葵に聞けて良かったかも……

聞けてなかったら、一人で答えも見えずに悩むところだった……




「今日はみぃが食べれそうなものあるかな?」

ランチの内容を言ってるんだろうな……

「葵の分が減っちゃうよ……」

「俺の分が減って困るほど食べないだろ……」

「………そうだけど」

ちょっと膨れてみると、

「そんな顔してもダメ」

と笑われた。



少しすると、悠斗くんが戻ってきた。

「おまたせ。出来上がったら持ってきてくれるって」


そう言って、机の上に番号札を立てた。


「少しはみぃちゃんと話せた?」

「もちろん。みぃ、また悩みそうだったからちょうど良かったよ。ありがとな、悠斗」

「そうだったの?なら良かった」



「お待たせしました。Aランチとスープです。ごゆっくりどうぞ……」

いつもこのカフェで食べているから、スープだけでも何も言われない……

少し量を減らしてくれていたりする。

これは、葵には内緒の事。

以前、葵を待っている間に、減らせるか聞いたら大丈夫だったので、私が注文するときは減らしてもらってる。


それほど、待ち合わせで使って、利用している場所だった。
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