俺たちの妹・2
診察を受ける様に司さんに声を掛けると、まだ渋っていたので、少し低い声で言うと、諦めた様だった。




司さんが移動しようと立ち上がった瞬間、体がフラついていたから、やっぱり無理をしていたんだと思った。






目眩が起きてからは、大人しくなった司さん。


流石にヤバイと自分でも感じたんだろうな……







「じゃぁ、ここに座ってください。」


診察をする事にして、司さんを患者用の椅子に座る様促した。

前園さんもそのつもりらしく、補助に回ってくれている。




突然目眩が起きる程の体調不良は、日頃健康な人は少ない。

だから、絶対前兆はあったはず……


そう思って聞いてみるとやっぱりあったみたいだった……




少しでも仕事をセーブ出来れば良かったんだけど、なかなか難しいよな……



まさかこんな形で司さんを診察する事になるとは思ってなかったけど、いい機会だった。


俺の診断は過労からくる体調不良。

数日は仕事を休んでもらわないと、またぶり返すだろう……

司さんにも休息は必要だからね。


今日は点滴をして、家に帰ってもらう。



「司さん………」

「ん？」

「……………分かってるとは思いますが、働き過ぎです。少し休んでください」
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