俺たちの妹・2
薬を飲む様に言われて、日向が出してくれた薬を用意する。

目眩の薬も出してくれてる……

吐き気はないから大丈夫だな……


瞬時に分かる薬の作用。

医者ならではだよな……


そんな事を思いながらも、限界に近かった体力が尽きそうだったので、ベットに横になる。


早く良くならなくちゃな……


そう思いながらいつの間にか眠っていた……



時折冷たい感触が何回かあったけど、重たい瞼をなかなか開ける事が出来なくて……

体もイマイチ言う事を聞いてくれそうになかったから、回復するまでは無理をする事をやめる事にした。


次に目が覚めると、朝だった。

ゆっくり起き上がると、目眩もなくなっていた。

服はいつの間にか変わっていて、桜が着替えさせてくれたって事がすぐに分かった。

桜は俺のベットにもたれながら眠っていた。

頑張って看病してくれたんだな……

体も大分軽くなったし、このまま行けば明日には復活出来るかな……

そう思えるのも桜のおかげ。


「桜。ありがとう」



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