俺たちの妹・2
「ん………あ……司。体はどう?」

桜が目を覚ました。

「大分軽くなったよ。桜が看病してくれたおかげだよ。ほんとありがとな」


「ほんと?………………良かった〜」

そう言う桜の目には薄っすら涙が浮かんでいた。

「ちょっと。なんで泣くの?」

思わず焦って聞くと、

「だって、あんなに辛そうな司、今まで見た事なかったもん。治らなかったらどうしようって心配で…」


桜の優しい気持ちが溢れていた。

「………………心配してくれてたんだな。桜、ありがとう」


そっと桜を抱き寄せた。


「司っっ……」

俺の胸に顔を埋める桜。

「もう、無理しないで……お願いだから……司の事が心配すぎて、何も出来なかったよ……」


そんなに心配かけてたんだな……


「桜、ごめん。これからは気をつけるよ。俺の事をこんなに心配してくれる彼女がいるんだもんな。今までは少しくらい無理をしても、自力で治す事が多かったけど、今回の事をきっかけに、ちゃんと休まなきゃ迷惑かけるって事も分かったしな……」



「ほんっっとに心配したんだからね。
だから、明日も1日ゆっくりしててね。
明後日にはひな兄が来てくれるから」
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