俺たちの妹・2
「良かった、大丈夫そうね。でも無理はしちゃだめよ?」

私の様子を見ながら声を掛けてくれる彩さん。

「うん」

半分食べ進めたところで、もうお腹いっぱい……

「彩さん……も…むり」

「いいのよ。みぃちゃんが少しでも食べてくれたんだから。じゃぁ、頭痛薬飲もうか。いつも飲んでる薬の中にある?」

彩さんが言ってるのは市販薬じゃなくて、処方された薬の事だろう……

市販薬だと拒否反応がでたりする場合があるから、私は市販薬は飲めない……

つーくんが処方してくれた薬じゃないと効き目がでない事もある……


「うん、まだあるから大丈夫。でも少なくなってるから、また貰っておかないと……」


「そっか。じゃぁ、次に病院行く時私も誘って?一緒に行こう?」

彩さんの提案に驚いた。

「え?迷惑でしょう?一人で行けるよ?」

「みぃちゃん、私ね、お仕事辞めちゃったから時間はたっぷりあるの。だから迷惑なはずないじゃない。むしろ逆。
私と一緒に過ごして?」
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