俺たちの妹・2

彩side…

pipipipipi…

平日のお昼過ぎ、突然日向くんから連絡が来て驚いた。

〔もしもし?〕
〔あ、彩さん?日向です〕
〔うん、どうしたの?〕
〔実は美晴が、体調崩してて家にいるんです〕
〔そうなの?みぃちゃん、どんな具合?〕
〔今は怠さと頭痛がするみたいで……俺が診るつもりだったんですけど、病院から呼び出されちゃって……〕
〔私が行って役に立つかしら?〕
〔もちろんです。美晴も心強いと思います。側にいてくれますか?〕

こんなお願いを断るはずがないわよね。

「もちろんよ。日向くんはすぐに行かなきゃいけないの?〕
〔30分後には出たいです〕
〔分かった。とりあえず私は直ぐに家を出るわ〕
〔看病に必要な物は揃ってあるので、手ぶらで来てください〕

流石ね……
午前中に買い物にでも行ったのかしら……

〔わかったわ。じゃぁ今から向かうわね〕

電話を切り、直ぐに家を飛び出した。

私達の家から彼方の実家までは徒歩5分。

みぃちゃんの元へ直ぐに行けるようにと近くにしたの。


日向くんと二人になって、みぃちゃんが夜1人で過ごす事も少なくないからね……


近くにいる方が、私も彼方も安心出来るって事で二人の意見は一致していたの。
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