俺たちの妹・2
今のうちに日向くんに連絡入れる。

pipipipipi…

〔もしもし〕
〔あ、日向くん〕
〔彩さん、美晴はどうですか?〕
〔熱が上がってきちゃったの。37.8度だったんだけど、まだ上がりそうだから、先に連絡しておこうと思って〕
〔ありがとうございます。早く帰れる様に交渉してみます〕
〔その方がみぃちゃんも安心すると思うわ〕
〔連絡ありがとうございました〕
〔じゃぁね〕

そう言って電話を切った。



みぃちゃんに視線を戻すと、まだまだ辛そうだった。

発熱を下げる薬は飲んでないから、きっと熱は上がりきるだろうな……


体温を確認しておきたくて、一度熱を測る。


ピピ、ピピ、ピピ

38.3……

上がってる……

どこまで上がるかは予測は出来ないけど、みぃちゃんを苦しめないで欲しい……


熱が上がりきった後に使う氷を用意するため、一度キッチンへ向かった。


キッチンには薬や、熱が出た時に必要な物は揃っているので、後はそれを準備するだけでいい。

今までみぃちゃんの為に彼方も日向くんも葵くんも最善を尽くしてきてるんだろうな……

私も頑張らなくちゃ。
< 220 / 612 >

この作品をシェア

pagetop