俺たちの妹・2
「彩、明日も朝から動いてもらわないとだから、もう寝よう。日向がみぃの側にいてくれてるから大丈夫だよ」

「そうだね。私にできる事は日中にある気がするしね」

「貴方の叔母さんになる人の力になりたいの……だからもう少しだけ待ってて」


ツワリがまだやってこない様に、お腹の赤ちゃんに話しかけた。

「彩………もし、ツワリが来ても、ちゃんとサポートするから、1人で耐えないでね」

彼方のそんな優しい言葉が嬉しかった。

「彼方………ありがと」


2人で眠りに就いた。



ぐっすり眠ってしまって……朝方に、みぃちゃんが息苦しくて起きていた事は、日向くんから話を聞くまで知らなかった。



朝日に照らされて、目が覚めた。

隣で寝ている彼方を起こさない様にそっとベットから降りた。

朝は、トーストで大丈夫かな……

目玉焼きとハムとトマトを添えて……


準備をしていると彼方が起きてきた。

「彩、おはよ」

「おはよう彼方」

「日向は?」

「まだ起きてきてないよ」

「じゃぁ、今のうちに……」

彼方はそう言うと、私を抱き寄せて



チュ…


可愛いキスをしてくれた。


「ふふ。今日も1日頑張ってね」

「パパは頑張りますよ」


彼方はそう言って、にっこり笑った。
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