俺たちの妹・2
「はよ〜……あ、彩さんおはようございます」

日向くんは私の存在に気付いて、挨拶してくれた。

「ふふ。日向くんおはよう。気を使わなくていいのに」

「や、でも……」

「大丈夫よ。家族になったんだもの。かしこまらないで?」

「……………いいの?」

日向くんは恐る恐る彼方に聞いている。

「あぁ。彩もあぁ言ってるしな。ただし、もう前みたいに茶化すなよ」


彼方は不思議な言葉を発した。


「??………彼方?茶化すって?」

「大学の頃、俺と彩が仲がいいからって散々茶化されたんだよ」

「あら、そうなの?今でも私達はラブラブだけどね」


「や、そんなつもりはなかったんですけど……すみません」

「ふふ。みぃちゃんと葵くん、司くんと桜ちゃんも茶化さないとね」

「いや……もういい大人なので、しませんって……」

私の言葉に日向くんはタジタジ……




「日向、みぃ大丈夫だった?」

彼方が空気を変えた。

「朝方に発作になりそうな呼吸してて、喘鳴も聞こえたから、吸入吸わせておいたよ」

「そっか……長引かないといいけどな……」
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