俺たちの妹・2
みぃちゃんの熱は一度下がり始めると、再び上がる事はなく、ゆっくりだけど、下がっていった。


みぃちゃんの表情も徐々に良くなって、次の日の朝には、完全に下がりきった。



「彩さん、今回はほんとありがとうございました」

みぃちゃんは、喘息も出てしまったから、まだ少し安静が必要で、ベット起こして起き上がっていた。

「気にしなくていいのよ。家族だもの」

「彩さん……そう言ってもらえて良かったです。でもじゃぁ、彩さんも、無理して頑張らないでくださいね」


「え?」

みぃちゃんの言ってることが分からなかった。

「あれ?違ったのかな……







彩さんのお腹に赤ちゃんいますよね?」


……………平然と行ってのけるみぃちゃんの観察力には驚いた。


「……………どうして?」


隠すとかじゃないけど、まだどうなるかも分からないし、普段と同じ様にしていたつもりだった私。

「ふふ。無意識だったんですね。お腹に手を当てたり、撫でたりしていたから…
私は今まで彩さんに保健室でお世話になってて、そんな行動は見た事なかったから、もしかしたら……と思って………


違いましたか?」


「ううん、違わない。最近分かったのよ」

「じゃぁっっ‼︎」


「うん、みぃちゃんに甥っ子か姪っ子が出来るわ」
< 249 / 612 >

この作品をシェア

pagetop