俺たちの妹・2
家族
美晴side…
大学生になって、初めての入院もなんとかすぐに退院できた。
退院してからは、定期検診の回数も増えるし、のんびり通う事にした。
出席を重視しない先生の講義には少し遅れて入ったり、出なかったりしてもいいかと先生と相談した。その分、提出物やテストが重要視されるけど……
早いうちに単位を取れるだけとりたいと思っていたけど、その考えもやめにしよう。
私の体力が持たないみたいだった。
それでもせっかくの葵とのランチタイムは減らしたくないから、行ける日は行きたいな…
そんな事を思いながら久しぶりの講義を受けていた。
「みぃちゃん」
隣に座る悠斗くんが声をかけてきた。
「これさ、みぃちゃんが入院してた時の分のノート」
そう言って渡されたのは、ルーズリーフの束。
「え?………いいの?」
「もちろん。俺のノートよりみぃちゃんの理解力の方がいいだろうけど」
「そんな事ないよ。ほんと嬉しい。ありがとう」
「‼︎…////////」
にっこり笑ってお礼を言うと、悠斗くんは顔を真っ赤にさせた。