俺たちの妹・2
悠斗くんの優しい言葉だった。

「葵くんが彼氏じゃなかったら勝ち目あったかもしれないけど、葵くんだもんね〜」

華ちゃんはクスクス笑ってる。

「葵じゃなくても、友達の彼女に手を出す気はないよ」

なんだかんだ言って、この2人は仲良しだな〜。


そんな事を思っていると、講義が始まった。


お昼まで三人で講義を受けた。

葵と待ち合わせのカフェには、華ちゃんも一緒に来てくれた。

「華ちゃんまで付き合わせちゃってごめんね?」

「いいのいいの。気にしないで?」

あまり親しくない子の言葉を信じるという事があの事件以降、上手く出来なくて……

華ちゃんに悪い事してるとは思うんだけど、色々考えちゃう。

「みぃちゃん、大丈夫だから。華は違うから」

悠斗くんの言葉で少し気持ちが軽くなった。

「あ、みぃちゃん。私が葵くん狙いだと思ってる?大丈夫よ。あんな優しいイケメン、私には釣り合わないから」

ケラケラ笑う華ちゃん。

なんだか桜以外に初めて接するタイプかも………


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