俺たちの妹・2
「勉強……捗った?」

賑やかな所で大丈夫だったかな……

「ん?問題ないよ。みぃは気にし過ぎ。さ、お昼食べよっか。悠斗は?」

「あ、華ちゃんとあそこに……」

「華ちゃん?」

そう言って私が指差した方向を見た。

「あぁ、石本さん」

葵は華ちゃんの事を知ってた。

葵はスッと立ち上がって、2人の側へ歩いていった。


三人で少し話して葵だけ戻ってきた。

「悠斗と石本さんは2人で食べるって」

「そうなの?」

「あの二人仲良くていい感じでしょ?お互いまだ気づいてないみたいだけどね」

確かに、それは思ってた。

なんやかんや言い合いながらも、華ちゃんの事を悠斗くんは優しい眼で見てたから。


「ふふ。いい感じになるといいね」


「そうだね。さ、俺たちも食べよっか。みぃは何にする?」

「う〜ん……」

あんまりいらないな〜……

「…………サラダなら」

「うん。食べれるだけでいいからね。でもサラダだけじゃ良くないから俺の少しあげるね?」

葵は私の気持ちを理解しつつ、身体を気遣ってくれていた。

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