俺たちの妹・2
「……………どうしていつも葵にはバレちゃうんだろ」

そう言って顔をあげたみぃは、苦笑していた。


じゃぁ、やっぱり………

「カフェに移動するまでは平気だったの。だから大丈夫かなと思ってたんだけど、葵にはすぐにバレちゃった」

「なら尚更、明日からテストだし、今日はもう帰ろう?」

「……………テストじゃなかったら頑張るんだけど、仕方ないね」

みぃは、テーブルに残るサラダを見つめながら呟いた。

「少しでも食べれそうなら、待つけど……無理ならもう帰ろう?」

「葵が食べ終わるまでは……」

「よし、じゃぁ食べちゃお」

そう言って、2人で食べ進めた。



「ご馳走様」

そう言って、みぃを見ると半分は頑張っていた。

「まだ食べれる?」

フルフルと首を振るみぃ。

「よし、じゃぁ帰ろう」

そう言って、立ち上がった。

みぃは、ふらつかないか確かめながらゆっくり立ち上がる。

「明日からは頑張らなくちゃだもんね」

「うん。葵も明日もテストでしょ?付き合わせてごめんね」

「俺の事は気にしなくて大丈夫。もう山場は終わったし」

「ほんと?なら良かった」

そんな話をしながら車に乗り込む。
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