俺たちの妹・2
安全運転で家まで運転する。

みぃは車に乗ってる間、前をぼんやりと見つめていた。

「みぃ。明日はテストいくつあるの?」

「4つ。葵は?」

「俺は3つ」

「じゃぁ……」

「先には帰らないからね」

みぃの言いたい事を先に否定した。

「でも……」

「みぃ。朝に約束したでしょ?だから、いいの。みぃと一緒に居れる方がいいし」

「………じゃぁ、一つだけ約束して?」

「ん?なに?」

「テストは最後まで受け切って?」

「それって……」

「もちろん私も最後まで受けるつもりだけど、今回だけじゃなくて、この先もどうなるかなんて分からないから……。だから、葵の大切で重要な時間を無駄にしたくないの」

ここは、折れなきゃいけないところかも知れない……

「わかった。でも終わったらすぐに側に行くよ?」

「それなら私も安心」

みぃの安心した顔が見れて良かった。






もしかしたら、この時、みぃはこれから先起こるかもしれない事を危惧していたのかも知れない。


そう思わずには居られない出来事が起こるのは、何年も先の事だったけど……
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