俺たちの妹・2
「でも……………負担になった時は言ってね?」

みぃの遠慮が伺えた。


助手席に座るみぃを思わず抱きしめた。


「っっ!!葵?」

「負担になんてならないよ……」

「今は学生だから、融通効くけど働き出したらそんな事言ってられないよ?」

「それでも………俺にとっての最優先はみぃだから……」

「その気持ちだけで十分嬉しい……」

俺の腕の中でホッと息を吐いたみぃ。

みぃはこの先の俺の忙しさを予想して言ってるんだろう……


「もし……もし今後、一緒に見れない時が来たとしても、俺とみぃとの関係が崩れたりする事はないからね」

「ふふ。……そうだね」

なんだかみぃが遠くに行ってしまう気がしてならない……

「みぃ?離れないでね?」

「ふふ、離れないよ。葵も離れないでね」

「俺からは絶対離れないよ。やっと俺の彼女になってくれたみぃをそんな簡単に手放せない……」

「っっ……あ、おい………」

「こんな大切な存在を負担になんて思わないよ」

「………ふぇ……」

みぃは、俺の腕の中で静かに涙を流した。


みぃの中で不安に思う事があったんだろうな……

「みぃ?何が不安?」

「……………………」

静かに涙を流しながら、俺の胸に顔を埋めてしまったみぃ。

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