俺たちの妹・2
思い返してみれば、こうやって桜と遊ぶために休みを取る事ってあまりなかったもんな……

桜にはきっと色々我慢させてるだろうし……

みぃも俺が同じ場所に居れば、無茶はしないだろうし、何よりみぃが楽しめそうなら一石二鳥かな……

「場所はさ、みぃの家の別荘にしたらいいよ。近くに川もあるし、庭も広いからそこで色々出来るしね。後病院も近いから……」

俺も彼方に何度か連れて行ってもらった事がある場所。

避暑地として有名で、空気も綺麗だし、みぃの療養も兼ねられる。


「じゃあっっ」

「うん、行っていいよ。ただし、ちゃんと体調管理に気をつけること。俺もいるけど、前日に診察するよ?
それで、体調悪かったら行くのはダメ。
それでもいい?」

ここは主治医としてちゃんとしなくちゃいけないところ。

「うんっっ‼︎‼︎」


みぃの嬉しそうな顔が見れて俺も嬉しそくなる。


「あ、桜にも連絡しなきゃ」

みぃが立ち上がる。

「桜、ソファーに居なかった?みぃに会いたいって居るはずなんだけど……」

「俺も全然分からなかった。診察終わったら、一緒に見てみよ?だから、みぃ。最後まで診察受けて?」

苦笑いの葵。

「はぁい」

みぃは素直に椅子に座った。
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