俺たちの妹・2
「じゃぁ、ここまでにしよっか。あまり長く居てもみぃちゃんに悪いしね」

そう切り出したのは楓。

やっぱり周りをよく見ている。

「そうだな、じゃぁ今度集まる時は当日でいいかな?」


悠斗がまとめて、みんなが頷いた。


「朝、8時集合ね。ここからだと一時間くらいで着くだろうし」


「「「「了解」」」」

石本さんの言葉にみんなが答えた。



そして、桜以外のみんなが帰ってから二人でみぃの部屋へ向かった。


カチャ……

みぃはまだスヤスヤと眠っていた。


「……………司、呼ぶ?」

「ううん、病院へ連れて行くよ。ここだとできる事限られてるだろうし……」

「そっか。じゃぁ私もついて行く」

「うん。よろしく」

そう言って、みぃの保険証や薬が入ったカバンを用意しだした桜。

こういう所に気づくのは、やっぱり女の子ならではだと思う。

「よし、オッケー」

桜の言葉を聞いて、俺はそっと酸素を取り、みぃを抱き上げた。

………やっぱり体重増えてないな〜

いつも抱き上げる時に思ってしまう、体重の事。


「……………そんなに軽いの?」

俺の表情を見て桜は聞いてきた。

「う〜ん。最近の体重は知らないけど、入学した頃は、30前半だった」

「……………え?」

「……………うん、そうなんだよね」


「……………軽すぎでしょ」

「桜は知らなかったんだね」

「女の子同士は言い合わないからね。体重なんて……」
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