俺たちの妹・2
そりゃそうだな。

人のを聞いたら自分も言わなきゃいけなくなるもんな。

「まぁ、今まで通り知らない振りしといて。みぃはさ、自分でも分からないうちに減ったりするから……」

「……………分かった。その代わり、葵達がちゃんと見張っててよ?じゃないとみぃ倒れちゃう……」

「うん。司さんも一緒にしてくれてるし、大丈夫」

「良かった……」

そんな話をしながら車に乗り込む。

桜にみぃを預けて、俺が運転する。

「私ね……大学入ってから、みぃと時間合わせるのが難しくて、なかなか会えなくて不安だったの。あの女の事もあったし余計にね……
でも、華ちゃんみたいな子がみぃの側に居てくれる様になって良かった」

「そうだな……俺も高校の頃みたいにずっと一緒に居れてる訳じゃないから、悠斗に頼ってる所はあるよ。石本さんは、悠斗といい感じになりそうだしな」


「ふふ、そうなんだね。それなら尚更いいじゃん」

「そういう事。カップルでみぃの友達になってくれたら、妬みや嫉妬も減るだろうし……」

「うまく行けばいいね。あの二人」

「そうだな」

そんな話をしている間に、病院へ着いた。
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