俺たちの妹・2

葵side…

みぃの短期の入院生活も無事に終わり、体調も戻ってきて、何とか参加出来そうで良かった。

俺の知らない間に桜と買い物にも行ったみたいだし……

桜が一緒だったから大丈夫だろうけど、知らない所で出掛けられるとヒヤヒヤするな……




そんな俺の心配をよそに、当日を迎えた。
集合場所はみぃの家の近くのコンビニ。

ほんとみんな、みぃの事を考えてくれている。

俺とみぃがコンビニへ行くと、みんなもう集まっていた。

「「おはよ」」

俺とみぃの挨拶が被った。

「「「「おはよ〜」」」」

みんな明るい声で返してくれた。

「じゃぁ、早速行こうか。………司さんと葵は申し訳ないけど、車の運転お願いします」

悠斗は俺と司さんにお願いしてきた。

「そのつもりだから大丈夫だよ」

「俺も車乗ってきたしね」

「ありがとうございます。行きは交流を深めるためにも男女で分けようと思ってます。司さんの車に女の子、葵の車に俺ら男子を乗せて貰おうと思います。帰りは、自由です」

「分かった。桜〜」

司さんは突然桜を呼んだ。

「なに〜?」

桜が駆け寄ると、

「行きは俺の車に女の子が乗るんだって。悪いけど、みぃが助手席でいいかな?」

「ふふ、もちろん。酔っちゃったら可哀想だもん」

桜にみぃを助手席に乗せる了承を得ていたのか。

勝手に決めると気を悪くする事もあるもんな……

流石司さん。
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