俺たちの妹・2
「じゃぁ、そろそろ出発しようか。
車は、行きは交流を深めるために、司さんの車に女の子が乗って、葵の車に俺たち男子が乗る事にします。
途中大きなサービスエリアで休憩して、それから現地へ向かいます。
何かあればお互い連絡取り合う形にしようと思います」


悠斗の提案にみんな頷いた。

悠斗はこういうまとめるのとか率先してやってくれるから、一緒にいて楽だったりする。

配慮も行き届いてるし……

みんな自分の乗る車に乗り込み出した。

「ちょっとみぃの事見てくるから、先に乗ってて」

「分かった〜」

楓は車に乗り込みながら答えてくれた。


司さんの車には既にみんな乗り込んでて……

キャッキャッと女子特有の笑い声が響いていた。

コンコン

窓をノックすると助手席に座るみぃが窓を開けた。

「どうしたの?」

みぃが不思議そうに聞いてきた。

「ん?みぃの事見てから行こうと思って」

「葵も心配性だな〜」

司さんはクスクス笑ってる。

「司さんが一緒だから安心ですけどね」

「自分の目で見ときたいよな。分かるよ」

司さんは、俺の気持ちに共感してくれた。

「何かあれば、連絡するから、葵も楽しんどいで?」

「葵?私は大丈夫だから。助手席に座らせてもらったし」

少し遠慮しながら言葉を紡いだみぃ。

「みんなで楽しむんだから、遠慮なんてしないの」

桜に頭を撫でられたみぃは、微笑んだ。
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