俺たちの妹・2
「何かおかしかったらちゃんと言うんだよ?」

「うん。葵ありがと」

みぃの笑顔を見れて、安心出来た。

「よし、じゃぁ出発しよ〜」

桜の元気な声に後押しされて、俺は急いで車に乗り込んだ。

助手席には楓がいた。

「ジャンケンで勝った」

「はは。ジャンケンで決めたんだ」

「そ、俺も悠斗も葵の隣がいいの」

「なんだそれ」

楓の言葉に思わず笑ってしまった。

そんな笑い声の元ドライブが始まった。

楽しいドライブになりそうな気がした。



暫くたわいもない話をしていたんだけど……

「ねぇ葵とみぃちゃんっていつからの知り合いなの?」

楓の言葉で、まさかの俺とみぃの話になった。

「え?」

「いつから付き合ってるとかはチラリとは聞いたけど、そもそもどうやって知り合ったのかな〜って思って」

「葵とみぃちゃんは長いよ〜」

悠斗が感心しながら言葉を紡いだ。


「生まれる前からかな……」

「え?それって……」

「そう、家族ぐるみで仲良いから俺たち。兄貴同士も友達だし、俺もみぃの兄貴達によく遊んでもらったよ……
年が離れてるから、ほんと大人って感じだったけどな……」

「なるほどね……」

「でも、俺が守らなきゃって思い始めたのは小学校に入ってからかな……みぃの兄貴達に頼まれたのもあるけど、俺が側 で支えてあげたかったのかも……」

話しながら少し、昔を思い出したりしてた。

「その頃から責任感は強かったんだね」

楓の声でふと我に返った。
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