俺たちの妹・2
俺たちが別荘の玄関を見上げていると、司さん達もやってきた。

助手席を覗くと、みぃは寝てしまっているみたいだった。

「空気が気持ち〜」

車から降りた石本さんが伸びをしながら声をあげた。

「こんなとこに別荘持ってるなんて、みぃちゃんって凄いのね」

石本さんの友達も驚いてる。


みぃの事を『みぃちゃん』と呼んでるところからして、行きの車ですっかり打ち解けたみたいだった。

「みぃ、大丈夫？」

助手席に座るみぃに声をかけると、目を覚ましてにっこり微笑んだみぃに安心した。

顔色も悪くないし、大丈夫そうだ。

みぃは玄関までたどり着くと、ドアが中から開いた。

「おかえりなさいませ。美晴お嬢様」

中から人が出てきた。

「鈴木さん、ご無沙汰してます。こちらは、今日遊びに来たお友達です」

みぃの紹介で、俺たちを視界に入れた鈴木さんは、挨拶を始めた。

「皆様初めまして。ここのお屋敷の管理を務めといます、鈴木と申します。何かお困りな事が御座いましたら、何なりとお申し付け下さい」

「ここの別荘の管理を任せている鈴木さん。別荘の中で待機してくれてるから、必要な物とかあれば言ってね」

「お庭にバーベキューの用意をしてありますので、いつでもお使い下さい」


鈴木さんは、必要な事だけ伝えると、別荘の中へ入って行った。

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