俺たちの妹・2
「じゃぁ、とりあえず着替えてお庭に集合しよ」

石本さんの言葉でみんなが荷物を持った


「部屋は二階にある大部屋を男女別で用意してあるから」

そう言ってみぃは、階段を指差した。


二階にあがると、大きな扉の部屋が2つ、小さな扉の部屋が6つあった。

「流石みぃちゃんだな……」

悠斗がポツリ呟いた。

「懐かしいな〜」

そう言って、躊躇なく一つの扉を開けた司さん。

「司さん?」

「あぁ、学生の頃、よく来させてもらってたんだ。その時もこれくらいの人数で、この部屋使わせてもらってたから」

司さんは懐かしそうに部屋を見渡した。


「これ………4人で使うには広すぎない?」

楓の驚いた声が聞こえた。

「大部屋はこの広さしかないんだって。俺たち男子が10人くらいが一緒に使っても違和感なかったよ」

苦笑いの司さん。


「まぁ、こんな広い部屋使えてラッキーと思いましょ。みんなが水着に着替えるんですよね?女の子達待たせたら駄目だと思いますよ?」

そう言うと、

「それもそうだな」


とみんな各々に着替え出した。

そう言えば………みぃも着替えるのかな?

プールに入らないとは思うけど……

みぃと一緒にこんな風にお出かけするなんて、もしかしたら、初めてのことかも知れない……

どんな思い出ができるか楽しみだな。
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