俺たちの妹・2
華ちゃん、みんな気づいてないと思ってたのかな……

バレバレなのにね……

そんな所も可愛いんだけど。


桜とつーくんの配慮のお陰で、助手席に座らせてもらった。

あまり長距離移動しないから、きっと心配かけちゃったんだと思う。

出発前には葵まで様子見に来たし、やっぱり心配の対象なんだよね……



後ろの3人の笑い声を聞きながら、うとうとしてしまった。




『寝ちゃったね』

『みぃちゃんって、すっごい美人さんね』

『みぃは自分では全く自覚してないけどね。葵も心配でたまらないんだと思う』

『俺は桜も心配の対象だけどね〜』

『もう私の事はいいのっ。それより体調はどうなの?』

『大丈夫だよ。念のために3日間入院してもらったからね』

『……………みぃちゃん、どこか悪いの?』

『……………あまり体が丈夫じゃないんだ。ちょっとした事で体調崩したりしやすいから、周りの俺たちで気をつけてるんだ』

『そうなんですね。私たち気をつけた方がいい事はありますか?』

『今と変わらず、このお出かけを楽しんでくれる事かな。みぃの事は俺と葵で気にかけるから、みんなは楽しんでくれた方がいい。じゃないと、みぃが気にするから』

『そうですね。分かりました』






私が寝ている間にみんなでこんな話をしていたなんて知らなかった………
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