俺たちの妹・2
つーくんの車に戻ると

「みぃちゃん、葵くんとラブラブなのね〜」

香穂ちゃんがテンション高く声を掛けてきた。

「え?そう?」

「香穂、みぃちゃん達はいつもあんな感じだから、さっきのでキャーキャー言ってたら、もたないよ」

華ちゃんは苦笑い。

「そうなの?さっきのみぃちゃんの耳打ちとか可愛すぎるんだけど〜」

香穂ちゃんの興奮はなかなか冷めない……

「そうかな……」

「あれされたら確かに堕ちるね」

桜まで便乗してきた。

「じゃぁ、桜もつーくんにしてみたら?」

「そ、そんなの出来ないっっ」

「え?やってよ。俺はいつでもウェルカムだよ」


恥ずかしがる桜に、つーくんが便乗してきた。

ふふ。二人もラブラブなんだけどね。





そんな話をしていたら、あっという間に目的地に着いた。


久しぶりに来たな〜。

子どもの頃はよく来ていた、この場所。

パパやママは気分転換をするため、私は療養するために来ていた。

病院も近くにあるし、空気も澄んでいてとっても過ごしやすい場所。

まさか自分がお友達を連れて来るなんて、夢にも思ってなかったから、凄く嬉しい。

みんな楽しんでくれると嬉しいな……
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